2020.03.18.WED.

【ペット栄養管理士コラム】
ペットフードの値段ってどうやって決まるの?

文=ペット栄養管理士 山田耕二

ほとんどのペットフードは値段が先に決められる

今回はペットフードの値段の話です。 最初に結論を書いておきます。

安いフードに良いモノはないです。
でも高いフードだからといって良いモノでもないです。

私たち人間も同じですが、それなりに良いモノを食べようと思えば、それなりのお値段になります。
『食べたいモノを食べたら、高かった。』という足し算になります。
でも、ほとんどのペットフードの場合は逆に値段が先に決められ、そこから引き算が始まります。

輸送費はいくら?
パッケージ代はいくら?
PR(宣伝広告)費用はいくら?
工場の償却費はいくら?

それから原材料費です。
原材料費以外は外部の会社に支払うコストですので、足りなくなれば原材料費が減らされます。

企業利益と原材料費のバランス

では、具体的に見てみましょう。
1㎏2,000円で売られているアメリカ製のドッグフードがあります。
製造元、輸入業者、問屋、小売店と商品が渡ってゆき、それぞれが利益を確保します。アメリカから日本へ送る輸送費も必要です。通関手続きにも費用がかかっています。税金も支払わなくてはいけません。
それらを全部考えると、残った原材料費はせいぜい150円から200円くらいです。もしかしたらこれでも多いほうかもしれません。
それでは、10㎏1,500円で売ってるドッグフードは?
そう考えると怖いですよね。
これはドッグフードだけに限った話ではなく、流通している商品は多かれ少なかれ同じような状態です。

動物は必要なすべての栄養素を体内で作れない

それでも、手軽に与えられるドッグフードは便利です。犬も喜んで食べてくれます。
これはこれで、選択肢の一つではないでしょうか。
それを食べる犬がそれでも健康なら、これで何の問題もありません。

愛犬が病気になった時は、動物病院へ行き治療を受けてお薬をもらいます。
でもその前に、『もしかしたら食べ物が良くなかったのかも?もっとおいしくて、もっと健康を維持できる食べ物があったのかも?』と考えてみてください。

動物は必要なすべての栄養素を体内で作れる訳ではありません。体内で作れない栄養素は、食べ物を使って体内に運ばなければなりません。

食べる動物が必要としている食べ物を

正しい食べ物は身体を健康に導いてくれます。正しくない食べ物は身体を不健康にすることもあります。
その基準は、食べる動物が必要としているモノです。

色がほとんど識別出来ない犬に、カラフルな着色料は必要でしょうか?
ほぼ肉食の犬に、消化吸収しにくい植物性の原料を、コストをかけて加工してまで使用する意味はあるのでしょうか?
栄養基準を満たすためだけに入っているその食材は本当に必要ですか?
ガソリンやビーチサンダルを長持ちさせるために開発された薬品をドッグフードに入れる理由はあるのでしょうか?
飼い主が掃除しやすいために、ずっと便秘にしておく食材は重要ですか?

もう一度、愛犬の食事を見直しましょう。
一日でも長く、健康で一緒にいたいから。

犬の栄養Q&A

Q.人間用の食べ物を味付けして与えても良いのですか?

A.問題ありません。人間が食べられる程度の味付けは大丈夫です。ただし、減塩を謳っている調味料や精製塩はなるべく避けてください。

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