2019.09.12.THU.

保護犬?譲渡犬?ってなーに??

文=enkara 井手 香織

こんにちは、enkaraの井手香織です。
今年5月にリリースした”犬を知る”をアップデート!をミッションに活動するenkara(エンカラ)。
enkaraは、犬と人のより良い未来の形の実現を目指すプロジェクトです。
今までの”犬とのあたり前”がアップデートされ、新たな気づきが生まれることで、犬と人が、より豊かな関わりで本質的に繋がり共に生きる姿を目指しています。

私は、犬と共に暮らし20年近い歳月が経過しました。
犬との暮らしは日常的なもので、逆に犬のいない生活を想像することが出来ません。

はじめての犬はペットショップから、
2頭目の犬はシリアスブリーダーから、
3頭目の犬は保護団体から、
4頭目の犬は保護団体の里親ボランティアで預かった保護犬を、
5頭目の犬は知り合いから譲渡犬として迎えました。

今まで5頭の犬たちと共に暮らして来ましたが、今振り返ると様々な出会い方がそこにありました。

どの出会い方が正しくて、どの出会い方が間違っている。そういう議論をここでしたいとは思いません。

それぞれの家族にとって、それぞれの出会いや想いがあり、それは全て尊重されるべきものだと私たちは考えます。
どの出会いも尊いものであることに変わりはなく、そして出会いという一瞬のスパークよりも共に暮らす日常がどれほど貴重な時間なのか、きっと犬と暮らす全ての人たちがそれを知っていると思います。一番大切なことは日々の時間です。その一瞬一瞬が犬たちとの幸せの瞬間で愛おしいものです。
その前提で、私たちは様々な理由から保護すべき犬をゼロにしていきたい。そう思っています。
理由は、保護犬に関しては犬自身が犬として幸せではないから。

幸せになるためにこの地球に生まれ、健康的に犬らしく犬としての生涯を全ての犬たちが全うする。

その流れの中に、保護犬がいないと思うからです。
譲渡犬は保護犬と似て非なるもので、別の課題や問題があると考えていますが、良い仕組みを作ることができれば上記の目的を犬たちは生涯果たせると考えています。

「保護犬」と「譲渡犬」のこと

「保護犬ってなんですか?」

聞かれることが多いこの質問。
保護犬や譲渡犬についてご紹介できたらと思いまとめてみました。

下記がenkaraのスタンスです。

一般的に、新しい家族を探す必要のある犬を保護犬と表現しますが、私たちenkaraは、保護犬と譲渡犬は大きく異なると考えておりその経緯によって2種類に分けています。

  • 保護犬

飼育継続が不能になった繁殖業者や販売に至らずペットショップから保護団体が引き受けた犬や、自治体や行政が運営する動物愛護センター等の施設に持込みや捕獲等で収容された犬のことです。
その施設に収容された犬たちもそのほとんどは保護団体が引き出し新しい家族を探しています。
最近、ペットショップで売れ残ってしまった犬や問題があり流通ルートに乗ることができなかった犬を「保護犬」というカタチで販売しているケースも見受けられます。その結果、保護犬だけれど不思議と誕生日や生い立ちが明確なこともあります。
保護団体からの譲渡は、基本有償です。
その譲渡金や譲渡条件は保護団体により大きく差があります。
平成29年度に全国施設センターに収容された全ての犬たちの内訳は、年齢別だと仔犬2割:成犬8割と、そのほとんどは1歳以上の成犬です。

  • 譲渡犬
個人間のやり取りで飼育継続が不能になった犬を譲渡するケースもあり、その犬は保護ではなく双方の意思を確認し犬の譲渡を行います。 個人間譲渡の際は基本無償です。最近は、マッチングサイトなどを利用し、譲渡が成約するケースも増えています。

保護犬・譲渡犬マッチングサイト

2017年、保護犬を家族に迎えたい人が、将来家族に迎える予定の犬たちにどんな条件を求めているのかをサイト内アンケートに答えて理想の犬を探し出すマッチングサイトがアメリカでリリースされてから、日本でも数多くの保護犬・譲渡犬マッチングサイトが近年リリースされています。
ただ、保護団体が仲介する保護犬と個人が自分の犬の新しい家族を直接探す譲渡犬が混在しており掲載されている犬によって条件が全く異なります。

保護犬について短期的な課題解決だけで考えれば「ペットショップに行かないで保護犬の家族になろう」という運動を広めることで保護犬を迎える家族を増やす方向にアクションをすることになるのかなと思いますが、それだけでは、本質的な問題解決に繋がらないのでは?と考えています。

目指すべき方向へ

犬と暮らす時に、一番理想的な社会の仕組みは____

最愛なる家族を迎える時にその出産も心待ちにし、ワクワクしながらその時を待ち、健やかな環境で育つ母犬や父犬、犬舎やブリーダーに敬意を感じ、健康的に生まれてきた犬を大切に譲り受け社会化し、人生を共に歩むこと。

だと私たちは考えます。

これは、夢物語なのかもしれません。
でも、その世界が訪れたなら、きっと、最愛なるパートナーに出会うことなく生涯を終える犬たちや、尊厳なく痛みや空腹に耐え日々生きる犬たちもゼロに近くなると思うのです。

enkaraは、そのために効果的に犬たちへ何ができるのか。
よく学び、よく聞き、よく見て、よく感じ、よく頭を使って考えて行動をしたいと思います。

近年、自治体や行政が運営する動物愛護センター等の施設では、処分→新しい家族を探す方向へ少しづつシフトしています。

都心と郊外など地域性もあるのかもしれません。
現にとある地方自治体では収容犬の情報が非公開の地域もあります。

そして、「保護犬はかわいそう」という気持ちや想いを持つことはその犬たちにとって、あまりにも失礼だと私は思います。

生い立ちの違い。
ただそれだけです。過剰な特別視はしたくありません。
犬は何歳になっても順応し適応し、犬として犬らしい人生を開花することができます。
そして、その犬たちの側で共に過ごせる人は幸せです。

冒頭に戻りますが、enkaraは、犬と人のより良い未来の形の実現を目指すプロジェクトです

今までの”犬とのあたり前”がアップデートされ、新たな気づきが生まれることで、犬と人がより豊かな関わりで本質的に繋がり共に生きる姿を目指します。

今までのあたり前や慣習を全て疑いたいです。

なんで??どうして??その意図は??
常に疑問視して、わからないことを1つづつ考えて、具現化したいと思います。
その先に、きっと犬たちと共に暮らす理想的な社会の形があると強く信じています。

このプロジェクトを成功させるためには、より多くの方の知見や力が必要です。
様々なサポートの形や関わっていただける場があります。
ぜひ、日本の犬の現状に興味・関心がある方はenkaraメンバーに加わって活動をしてください!
enkaraは、いつでも多くの協力と支援を希望しています。

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